好きなことを武器に、
開発の最前線へ

大学生の頃、ロボット研究部に所属し、回路・筐体設計や組み込みを経験し、ソフトウェアと回路でモノを動かすことに魅了され、ものづくりの現場を志すようになりました。
そこで就活では「現場でものづくりに携われること」を軸に企業を選び、電源の主回路から制御基板、筐体、サイネージの“みえる化”まで自社開発し、設計から納品まで一貫生産で関われるYAMABISHIに強く惹かれたのが決め手でした。

入社前は「プロジェクトグループを組んで開発に専念する」イメージでしたが、実際は開発を進めながら、他の案件対応や日常業務も並行します。そのぶん優先順位づけや段取り力が鍛えられ、経験が積み上がるのが特徴です。

進め方は、顧客に近い案件や緊急度の高いものを最優先に、寄り添った対応を心がけています。専任で進めるからこそ裁量が大きく、責任をもって前に進められるのがやりがいです。必要に応じて引き継ぎやレビューで周囲に相談し、新しい視点を取り入れながら、最新技術のキャッチアップも継続していきたいと考えています。

入社1年目で開発に配属され、長時間バックアップ用UPS「YSBシリーズ」に携われたことが、いちばんのやりがいでした。
主回路の多くが基板化されており、私は基板のパターン設計と電力損失の低減評価を担当。主担当から引き継いだ設計をベースに、試作と評価を重ねて細部を磨き込みました。
最終調整や検査にも立ち会い、出荷の瞬間には、胸をなで下ろしつつ達成感を感じました。
お客さまのもとに届くことで手応えが増し、強く心に残る経験になりました。

会社全体に、やさしい人が多いと感じます。工場は“職人気質で気難しい”というイメージがあるかもしれませんが、ここではお願いごとにも快く応じてくれる方がほとんどで、困ったときは突発の依頼でも“お互いさま”で助け合える環境です。私自身も相談を受けたら、できるだけ親身に対応するよう心がけています。実際、急ぎの部品発注をお願いしたり、技術的な相談に乗ってもらったりと、「助かった」と思う場面が日々あります。こうした協力的な空気が当たり前にある――それがこの会社の大きな魅力のひとつだと思います。

設計の共通化を進め、捻出したリソースを新製品づくりに充てたいです。
昔はオーダーメイド中心で、同じシリーズでも都度設計でした。現在は量産体制へ移行していますが、過去の“都度設計”の運用が一部に残り、日常業務の比重が高くなりがちです。
そのため、筐体・回路をモジュール化し、標準部品・標準回路を整備することで、日常業務の効率を高めたいと思っています。
また、量産下でも共通化が機能する他社事例に学びつつ、自社の強みを掛け合わせてさらに洗練させ、小型化・高速制御・コストダウンを同時に推進し、技術レベルを一段引き上げるのが目標です。